この記事では、引越しの業者には差し入れはいらないことを、理由を含めて解説するとともに、差し入れする場合のポイントについてもまとめています。

「引っ越し業者に差し入れって必要なの?」
基本的に、引越し業者への差し入れはいりません。
かつては、引っ越し業者への差し入れや心付けの習慣がありましたが、最近では「不要」とする業者も増えています。
それでも、こんな疑問やお悩みが出るものですよね。
- 差し入れは本当にいらない?
- 渡すとしたら何がいい?
- 心づけ(現金)は必要?
- いつ渡すのがマナー?
引っ越し当日は重い物を運んでくれたり、暑い中や寒い中、頑張ってくれる作業員さんに何かお礼をしたい、と思うのは当然のことです。
世代や地方によっても考え方が違うようで、実際私自身の引っ越しの時と、母の引っ越しのときでは差し入れに対する考え方が違っていました。
そこで、実際はどうなんだろう?と調べてまとめてみました!
- 引っ越し業者に心づけや差し入れは基本的にいらない
- 現金で心づけを渡す場合は一人当たり1,000円程度までにする
- フタ付きの飲み物の差し入れは、喜んでもらえることも多い
- 差し入れを渡すタイミングは作業前、新居への移動前、作業後がマナー
心づけや差し入れをするかどうかは、自由に決めて大丈夫。差し入れがなくても、きちんと作業してくれますよ。
この記事では、差し入れがいらない理由をはじめ、心づけを渡す時のマナーや、差し入れになにがいいか、などを私の経験も含めてまとめました。
感謝の気持ちを差し入れとしてあらわすなら、ペットボトル飲料が手軽で、喜んでもらえると思います。

引越し業者に差し入れはいらない
引っ越しの時、業者の方に差し入れはしなくて大丈夫です。
大手引っ越し会社のHPにも「差し入れや心づけは不要です」と記載がありますよ。
- お弁当や飲み物は自前で用意してくるから
- 引っ越し代金にサービス料が含まれているから
- のんびりお茶をいただく暇はない
- 差し入れがあるなしで仕事の質を変えないように教育されている
心づけや差し入れのあるなしで、引越し作業の質が変わることはありません。作業員さんも差し入れ目当てで現場には来ないです。
ただし、「感謝の気持ちを伝えたい」「少しでも労いたい」という気持ちから、差し入れをする人も一定数います。
また、年代や地方によっては差し入れや心づけを渡す習慣が残っていることもあります。
実際、私個人が引っ越しをしたときは、スポーツドリンクとお茶のペットボトルを差し入れしましたが、心づけは渡しませんでした。
80代の母が引っ越しした時は、心づけ+お茶のペットボトル+コンビニのおにぎりやパン、とたくさん渡していたようです。
引越し業者への差し入れのマナー:現金での心づけの場合
現金を心づけで渡す必要はありません。心づけとはいわゆる「チップ」のこと。
チップを渡す習慣は日本にはないですし、その分は引っ越し代金に含まれ、作業する人のお給料に還元されているはずです。
心づけを受け取ることを禁止している引越し業者もありますので、受け取ってもらえない可能性もあります。
もし心づけを渡すとしたら、次のような点に気を付けるようにしましょう。
- 金額:作業員一人につき1,000円程度まで
- 渡し方:一人一人にポチ袋に入れて渡す、またはリーダーに人数分をまとめて渡す
- 渡すタイミング:作業前、休憩時間や新居への移動前、作業完了後のいずれか
リーダーに渡すときは、ほかの作業員がいる前で渡すようにします。万が一にも独り占めされないためです。
高額な心づけは必要ありません。高額な心づけはかえって作業員の人の負担になることも。
渡すタイミングは、作業の邪魔にならない時にします。現金での心づけの場合は、やる気を出してくれそう、という理由で作業前に渡す人が多いようです。
母の場合はなかなかタイミングがなく、結局作業完了後に渡していました。

引越し業者への差し入れのマナー:飲み物などを差し入れする場合
基本的に、飲み物や食べ物の差し入れも必要ありません。
そうは言っても、重い荷物を運んでもらったり、暑い中汗だくで頑張ってくれる作業員に、何か差し入れしたい、と思うもの。
そんな時はペットボトルのお茶やスポーツドリンク、お菓子などを差し入れする人が多いようです。
飲み物や食べ物を差し入れする場合、マナーとして次のような点に気を付けましょう。
- 飲み物はキャップができるもの(ペットボトルやキャップ付き缶飲料)にする
- スポーツドリンクやエナジードリンクが人気。定番のお茶でももちろんOK
- 食べ物は手作りはNG。個包装のものにする。
- アレルギーがあったら口にできないもの、好みが分かれるものは避ける
コップにお茶を入れて配る、というのは一見丁寧に見えますが、作業員の人からすると困る場合もあるようです。
トイレが近くなったら困るとか、飲みたくないタイミングで出されても飲まないわけにはいかない、という事情があるからですね。
ペットボトルやキャップ付き缶飲料なら、その場で飲まなくても移動中に飲めますし、持ち帰ることもできます。
また、コーヒーや紅茶、甘いジュースは好みが分かれるのと、「かえってのどが渇く」と敬遠されることもあります。
スポーツドリンクやお茶、お水が無難でしょう。
食べ物については手作りは嫌がられることが多く、NGです。コンビニのおにぎりやパンなどは、移動中に食べられるのでありがたい、という人もいるようです。

引越し業者への差し入れは何がいい?
引っ越し業者に差し入れるなら、飲み物が一番喜ばれると思います。
暑い日はお茶やスポーツドリンクはいくらあっても嬉しいですし、実際お渡しすると喜んでもらえます。
- ペットボトル飲料
- 個包装のお菓子
- コンビニおにぎりやパン
好みやアレルギーの問題があるので、食べ物より飲み物の方が差し入れしやすいと思います。
お茶やお水、スポーツドリンクなどを複数用意して自由に選んでもらうか、いっそ全員にスポーツドリンクと決めて渡してもいいでしょう。
お菓子を差し入れするときは、チョコやアイスのような溶けやすいものは避けます。賞味期限が短いものや個包装になっていないものも避けた方がいいでしょう。


引越し業者への差し入れをいつ渡すか
差し入れを渡すタイミングですが、作業の邪魔にならないタイミングならいつでもOKです。
- 作業前
- トラックで新居に移動する前や休憩前
- 作業完了後
現金での心づけの場合は、作業前に渡す人が多いようです。
気持ちの問題で、作業前に渡した方が頑張ってくれそうだと思うからでしょう。
実際は心づけがあろうとなかろうと、作業の質は変わらないはずです。
飲み物や食べ物は、新居へ移動するときに渡して「移動中にどうぞ」というパターンが多いようです。
もちろん、作業完了後にお渡ししても問題ないですよ。
私が引っ越しした時は、飲み物のペットボトルを作業が終わった後に渡しましたが、皆さん喜んで持って帰ってくれました。
まとめ
- 引っ越し業者への差し入れは基本的にいらない
- 現金での心づけは不要
- 心づけを渡すなら一人1,000円程度までの少額を全員に
- 飲み物や食べ物の差し入れも基本的にいらない
- ねぎらいの気持ちで渡すならフタができる飲料か個包装のお菓子やおにぎりがよい
- 飲料は差し入れすると喜ばれることが多い
- 差し入れをいつ渡すかは、作業前、新居への移動前、作業完了前のいずれか
引っ越し業者への差し入れは基本的に必要ありません。
当日なにか差し入れしたい、という時は、ペットボトルの飲料がいいと思います。いつでも飲めて、持ち帰りもできるからです。
頑張ってくれたお礼の気持ち、汗だくで作業してくれたことへの感謝の気持ちを届けるなら、感謝を言葉で伝えたり、「良い口コミ」に書き込みするのも良い方法です。

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